ひょうそとは正式名称で化膿性爪周囲炎と言い、手や足の爪周囲に急性の炎症が起きた状態のことを言い、主に手の指先に起こります。爪の周囲にささくれなどの小さい傷があったり指しゃぶりなどによって指がいつも湿った状態になりやすい乳幼児、水仕事をよくする場合や手荒れが起こりやすく手荒れによって手に傷を作っているという人に多くみられる状態です。
ひょうその原因は傷口から侵入した菌の感染によるものです。一般的に感染する菌は黄色ブドウ球菌が多いものの原因菌が特定できないという場合もあります。傷口から菌が侵入することが感染の原因となりますが、傷がなくても小さいとげが刺さって感染したり小さなケガから感染をすることもあるため、感染の原因や原因菌を特定できないという場合もよくあります。
そのため、新宿にある当院皮膚科でも患者様のひょうその原因を特定しきれない場合がありますが、ご理解のほど宜しくお願い致します。
ひょうそは菌の感染による炎症が主症状として起こるため爪の周囲が赤くなり、腫れて痛みを伴います。症状が進行すると炎症や痛みが増し、指先の関節が曲がらなくなる、膿がたまるなど日常生活へ支障をきたす場合も考えられます。また、近くのリンパ管に沿って菌が感染するとリンパ管炎などになることもあります。
主に黄色ブドウ球菌が原因菌となるため、黄色ブドウ球菌に対して効果のある抗菌薬を内服もしくは外用薬として塗布をし治療をします。傷の程度にもよりますが内服か外用のどちらかあるいは併用することもあります。痛みが強い場合には対処療法として痛み止めを併用して様子をみます。
もしも膿がたまっている場合は小さい穴をあけて、中から膿を出すと痛みは弱まりやすくなり、治癒も早まります。基本的に膿を出す際には麻酔をせずに行います。
手が荒れやすい人に発症しやすいため、スキンケアを念入りに行うことがポイントです。また、乳幼児では手が常に湿った状態を作らないようにしたり、傷がある状態で砂場遊びなどをしないようにするということも大切です。
新宿にある当院皮膚科では患者様の希望に応じて保湿剤などの処方をすることも可能ですのでお気軽にご相談ください。
ひょうその治療は基本的に保険診療で行うことができます。そのため新宿にある当院皮膚科へ来院される場合には必ず健康保険証をご持参いただきますようお願い申し上げます。