吹き出物
吹き出物にも何種類かあり、その症状の進行状況も変わってきます。
吹き出物は大きく4つに分けることができます。
吹き出物の原因
吹き出物の原因は様々なものがあります。環境の変化などで生活リズムが崩れたり、生理の前後でホルモンバランスが崩れている時、精神的なストレスもそうですし、紫外線や排ガスなどの環境ストレスなどがあります。
遺伝的なものも中にはありますが、刺激物のとりすぎや偏った食生活なども挙げられます。
また、吹き出物のでる場所によっても原因がわかります。
吹き出物の症状
白にきび
毛穴が角栓でふさがれてしまい、皮脂が外に出ることができずに皮膚が盛り上がってくるもの。
黒にきび
毛穴の開いた部分がメラニン色素によって黒くなる。
炎症にきび
毛穴を中心に、盛り上がった部分が炎症などを起こして赤くなる。触れると痛みがある。
化膿にきび
炎症にきびを放っておいて化膿してしまったもの。これらは顔だけではなく、首やおしり、背中にもできる場合があります。
吹き出物の治療法
吹出物の治療は吹出物症状の進行状況に合わせ総合的に行う必要があるでしょう。
初期症状の吹出物対策と白吹出物・黒吹出物が出来てからの治療とでは違いますし、アクネ菌が増殖し赤吹出物になり吹出物が炎症してからの治療ももちろん違います。
吹出物対策薬という名で多くの薬が市販されていますが、なかには吹出物を悪化させる恐れのものもありますので成分を十分に確認する必要があります。
また吹出物を治療するに当たりケミカルピーリングやフォトフェイシャルなどの高度医療が注目されています。
しかしこれらもまだ完全なものではありませんので頼りすぎは禁物です。
吹出物治療に欠かせない要素。それは、脂性肌(オイリー肌)の解消、角栓の除去、皮脂や汚れの除去、アクネ菌対策になります。
吹き出物の治療薬
吹き出物の治療薬は吹き出物の程度によって異なります。ニキビが赤く炎症を起こしているという場合は抗菌作用のある塗り薬を使用します。また、白くなっているニキビは白い部分を取り除く処置をしてから薬を使用します。
また、他にもピーリング作用のあるジェル状の薬を抗菌薬と併用あるいは単体で使用することもあります。他にも吹き出物の状態によってはビタミン剤の内服薬や漢方が処方されることもあります。
吹き出物の注意点
吹き出物と一言でいってもいろいろな種類があり、吹き出物の代表格であるニキビだけでも5種類もあります。そのため、自己判断で処置をしてしまうと悪化したり治りが悪くなる、跡が残るということがあります。
新宿、西新宿はオフィスも多く、忙しいことからついつい薬局にあるお薬を自己判断で購入し使用してしまい、吹き出物が悪化し当院皮膚科にいらっしゃる患者様も非常に多いです。
しかし、吹き出物は初期に医療的な処置を受ければきれいに治すことも可能です。自己判断をせず一度医療機関でしっかりと診察をしてもらうことをお勧めします。
また、肌への過剰な刺激は吹き出物を作ったり悪化させたりします。化粧や日焼け止めを使用した後は必ずその日のうちにしっかりとクレンジングをし、洗顔を行いましょう。また、タオルで顔を拭く際にもごしごしと拭いて摩擦をかけてしまうと皮膚が弱り、吹き出物ができやすくなるため皮膚をこすらず優しく拭くようにしましょう。
吹き出物の予防方法
吹き出物を予防する1番の方法は肌を清潔に保つことです。そのために最も重要となるのが洗顔です。洗顔料をしっかりと泡立ててふわふわの泡をたっぷりと作ります。その泡を肌の上に転がすように、決して肌をこすることのないように優しく洗います。洗った後はたっぷりのぬるま湯で余分な石鹸分が残らないようにしっかりと洗い流し、清潔なタオルでこすらず優しく押さえ拭きをします。これだけで清潔な肌を作ることができます。
2つ目の吹き出物の予防方法は食事に気を付けることです。過剰な脂質、アルコールの摂取や、バランスの悪い食事は吹き出物を出現させたり悪化させたりします。そのため、バランスよく食べることがお勧めです。特にビタミンA、ビタミンB、ビタミンCは吹き出物の予防に効果的な栄養素となります。ビタミンAはほうれん草や鶏レバーに含まれるもので肌の新陳代謝を活発にする働きがあります。ビタミンBはニンニクやマグロ、卵黄や豚レバーに多く含まれており脂質の代謝を助けたり、新しく皮膚が合成されるのを助ける働きがあります。ビタミンCはレモンやパプリカなどに含まれ、皮脂の過剰分泌を抑制し、肌のダメージを防ぐ抗酸化作用があります。
3つ目の吹き出物の予防方法は規則正しい生活を送るということです。早寝早起きをして規則正しく食事を摂り、軽い運動をしていくことで新陳代謝の向上やホルモンバランスを整えてくれるため吹き出物ができにくくなる傾向にあります。
吹き出物の検査
吹き出物はほとんどが診察で確定できる疾患であるため大きな検査を行うことはあまりありません。しかし、吹き出物がかなり重症であるという場合には生活習慣の聞き取りや血液検査による感染症の有無をチェックすることもあります。
吹き出物の保険診療
新宿(西新宿)にある当院皮膚科では、保険医療機関として診療しております。吹き出物の治療は主に保険診療内で受診することができます。そのためご来院いただく際には、必ず健康保険証をご持参頂きますようお願いいたします。
吹き出物の治療費用
当院皮膚科は新宿と西新宿を中心とした、幅広い地域の方たちの診療をさせていただいております。 当院は、必要性のない無駄な検査や薬などの使用はせず良質な医療の提供を心がけておりますので、患者様の治療費の負担をより軽くするように努力しております。
吹き出物の治療でお困りの方や一度相談をしたいという方はぜひ当院皮膚科をご利用くださいませ。
吹き出物の歴史
日本で吹き出物の代表格でもあるニキビについて1番古く言い伝えられているのが平安時代と言われています。平安時代の中ごろに書かれた書「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」にはニキビのことを「にきみ(邇岐美)」と表記していたそうです。
また、海外にまで目を向けると最も古い時代ではあの世界三大美女の1人であるクレオパトラもニキビに悩まされており、彼女は現代でも使われる治療方法のピーリングと同じ原理を活用していたそうです。
吹き出物と化粧品
当院皮膚科に受診される患者様の中には化粧品を変えてから吹き出物が出るようになったと言う方もいらっしゃいます。肌質が人それぞれ違うため同じ化粧品でも合う人、合わない人がいます。そのため、合わないと感じたら使用を継続しないことが望ましいです。
また、吹き出物の出来ている部分に上から化粧品をかぶせて使用すると吹き出物を悪化させる可能性もあります。吹き出物ができている際は極力その部分には化粧品を使用しないことをお勧めします。