イボ/詳細
イボの治療・診察
イボは、手や足にできるできものです。
原因は菌、物理的な衝撃、スポーツなどさまざまで、それぞれ違うものですが、いずれも皮膚科で削るなどの治療が必要です。
素人判断で、そげ落とそうとすると非常に危険です。
また、そのまま放置していて消えるということもほとんどありません。
それどころか増える傾向が強いというのも特徴です。
必ずなるべく早い段階で皮膚科で診察を受けるようにしましょう。
初めてできた時はイボ、たこ、魚の目のどれなのか判断つかないことも多々あります。
特定するのも皮膚科の仕事なので、気軽に相談してみましょう。
当院皮膚科でも治療をおこなっていますが、予約不要、夜間診療もあるので、会社帰り等に立ち寄ることもできます。
調剤薬局も同じビルの下のフロアや近隣にあるため、便利です。
新宿駅から徒歩1分ほどなので雨の日でも通院しやすくなっています。
イボの見分け方
手足、指、足の裏などに小さな皮膚の隆起ができて、だんだん表面がザラザラしてきて、やがてドーム状に盛り上がったら、それはイボかもしれません。
正しくは尋常性疣贅ともいいます。ただし足の裏は平らなままが多く、たこや魚の目と見分けがつきにくいことが多々あります。
けずってみると黒ゴマのような点々とした出血があらわれることが特徴です。
血管成分が異常増殖するので、黒ゴマに見える点は、血液が固まったものなのです。
イボの原因と病例
イボは、ヒト乳頭腫ウイルスが皮膚に感染して起きる病気です。
手足の肉眼では確認できないような細かな傷からウイルスが皮膚細胞に入り込み増殖することによって発症します。
砂場でよく遊ぶ子どもや、素足で靴を履いている子どもによく見られます。
砂などでこすれてできた微細な傷からウイルスが侵入するためです。
一般的に痛みもかゆみもありませんが、足の裏にできたイボが巨大化すると歩きにくさと痛みを感じることがあります。
基本的には子どもにできやすいものですが、老人にできるイボ状のものもあります。
40代から50代以降にできて60代以上の80%に見られるイボ状のものは老人性疣贅と呼ばれる老化現象でいわゆるイボとは違うもので放置していても問題ありません。
長年にかけてゆっくりとあらわれるのが特徴です。
一方、かゆみをともなうイボ状のものが急速に全身に出現したら、消化器系のガンが原因のこともあるので注意が必要です。
診断と治療方法
イボの検査はとくにありません。
どこにどのような形で発症したのか皮膚の状態を見れば診断が可能です。
イボの治療は液体窒素による凍結療法がもっともポピュラーです。
液体窒素で凍らせた綿棒をイボに接触させ、イボを凍らせます。
マイナス200℃で低温やけどをさせて、イボの組織を破壊するという方法なのです。そのため、痛みを伴いますし、水ぶくれや血豆ができることもあります。
手荒なように思われるかもしれませんが、じつはこれがもっとも治りが早い方法なのです。
液体窒素療法は通常、5日から7日に1回行いますが、個人差がかなりありますが、平均して手のイボで10回、足のイボで15回程度かかります。
けっして1回2回ですむものではなく、
治るまでにはどうしてもある程度時間がかかります。
痛みが強かったり治りにくかったりする場合には塗り薬を併用することもあります。