ニキビ/詳細

ニキビの治療・診察

当院皮膚科では、ニキビの治療を保険診療でおこなっています。

 

ニキビは洗顔料や基礎化粧品をアクネ専用にして自宅でのケアでセルフケアをすることも可能です。


しかし、より早く確実な改善を希望しているならば、皮膚科に相談することをおすすめします。

 

当院の立地する新宿区西新宿には、多くのドラッグストアがありますが、ドラッグストアでは販売していない、処方せんの必要な新しいニキビの薬も、健康保険が適応されます。

 

新宿西口すぐの当院ならば、夜間診療もあるので、会社帰りに立ち寄ることもででき、予約不要なので、昼休みや仕事の合間の空き時間などに気軽に受診できます。

 

ニキビの原因

ニキビとは毛穴にアクネ菌というばい菌が侵入して炎症を起こした状態のことです。 毛穴からの皮脂の分泌が多い10代に多く見られますが、最近では20代、30代でも少なくありません。

皮脂腺が集中している顔を中心に背中、胸などにもできます。 男性は思春期に男性ホルモンの分泌が盛んになることで脂腺が発達してニキビができやすくなります。

 

女性は月経前に分泌される黄体ホルモンが男性ホルモンに似た働きをするために、月経前にできてしまうことが多いのですが、月経が終われば、また消えることが特徴です。


睡眠不足、ストレス、糖分や脂質の多い食生活、不十分な洗顔などでニキビはできやすくなります。

 

また、ニキビができている部分に手や頭髪が触れるとさらに悪化させてしまいます。


悪化させてしまう前に、皮膚科での早めの治療をおすすめします。

 

病例

ニキビにはさまざま症例があります。ニキビは毛穴の出口がかたくなって、その中に古くなった皮脂のカスがたまってできる面ぽうというブツブツが元になって形成されます。

 

白ニキビ

まだ出口が閉じていて、毛穴に皮質のカスがたまってふさがってしまっているだけの段階を白ニキビといいます。この状態で治療をスタートすることができれば比較的治りやすいので、できれば放置しないことをおすすめします。

 

黒ニキビ

やがて閉じていた出口が開いてきて、皮脂のカスの芯が空気に触れて黒くなってしまった状態を黒ニキビといいます。目立ってきますし気になってつい触ってしまうことも増え、そうするとますます悪化させてしまいます。

 

赤ニキビ

黒ニキビがさらに進行して赤く炎症を起こしてしまった状態を赤ニキビといいます。 黄ニキビ さらに化膿がひどくなると黄ニキビになります。症状が進むにつれ治癒しにくく跡も残りやすいので、できるだけ早く治療を受けましょう。

 

ニキビの治療方法

ニキビは皮膚の状態から診断されます。


特別な検査をしなくてもニキビであることは明らかですし、原因はニキビ菌とわかっています。

 

本来ならば難しい病気ではないので、早期に治療を開始することができれば治りやすいのです。


当院皮膚科では、ニキビの治療法は外用薬と内用薬による薬物療法を中心にしています。国内で認可されたディフィリンゲルやベピオゲルという比較的新しい薬剤を使用した治療もおこなっています。

 

ディフィリンゲルやベピオゲルは欧米では一般的なニキビ治療薬ですが、日本ではすべての皮膚科で導入されているわけではありません。

 

ニキビは皮膚が角化して毛穴がふさがり、過剰に分泌された皮脂がたまることが原因のひとつです。 塗り薬は毛穴をふさぐ角質をはがし、毛穴のつまりを解消する塗り薬です。


ニキビだけではなくしみ、小じわを改善する効果も報告されています。

 

ニキビの改善例

ニキビ治療薬デフィリンゲルを使用した改善例を比較し平均値を出してみると、2週間で約15%ほどのニキビが消えると考えられます。さらに4週間で30%、8週間で40%、12週間で50%が改善することが期待できます。

また、デフィリンゲルを単体で使用するよりも抗生物質を併用することでより早く改善された例も多数報告されています。グラシンゲル、アクアチムローションといった塗り薬、またはクラリス、クラリスロマイシン、ルリッド、ミノマイシンなどの飲み薬と一緒に使用することができます。

 

抗生物質に抵抗があるならば、ビタミンB2やビタミンB6の飲み薬、ビタミンCの飲み薬などのビタミン剤を併せ飲むことで、効果をアップさせた症例もあります。

 

ディフィリンゲルやベピオゲルを塗り始めに、皮膚の乾燥、皮むけ、発赤、紅斑、かゆみ、不快感などの随伴症状が出ることがありますが、ほとんどが一時的なものですが、保湿剤を同時に処方する場合もあります。

 

費用

気になるニキビ治療の費用の目安は保険診療で3割負担の場合、 診察料と処方せん料で合計1100円前後になります。 必要性があれば処方する抗菌薬などは保険が適用されますが、適用外の薬の処方があった場合は薬局で別途薬代がかかります。

 

代表的な治療薬の値段を比較してみるとディフィリンゲル軟膏は15g1本が1765円なので3割負担の場合の自己負担額は530円になります。クラリスロマイシン錠剤は200mgで40円前後ですがよりリーズナブルなジェネリック医薬品が数種類出ています。

 

このように皮膚科でのニキビ治療は、ニキビ専用の化粧品をあれこれと買うよりもリーズナブルでより効果を実感できるものなのです。

 

美容皮膚科など自由診療でのニキビ治療であれば、診察料や薬代も健康保険が適応されず、全額自己負担になります。当然、レーザーなども自由診療になります。

 

診察までの応急処置

よりスピーディーでリーズナブルなニキビ治療を求めているならば皮膚科をおすすめしますが、すぐに受診できないこともあるでしょう。


そのような場合には応急処置をしてできるだけ進行を遅らせておくことも大切です。

 

特に、白ニキビや黒ニキビの場合には適切な処置で症状を緩和させることもまだ可能です。


ごく小さな白ニキビの場合にはドラッグストアで売っているコメドプッシャーで毛穴につまっている栓を押し出すこともできますが、失敗すればニキビ跡になるリスクはあります。

 

処置をした後はしっかりと消毒すり必要もあります。黒ニキビは蒸しタオルと冷やしタオルを交互に顔において新陳代謝を高め、毛穴をやわらかくすることでつまった栓を取り出すこと方もいます。 炎症を起こしていない白ニキビや黒ニキビの状態のときに、毛穴の中にある脂を出してしまおうという考え方です。

 

しかし、これもやり方によってはかえってニキビを悪化させてしまいます。

さらに行した赤ニキビ、黄ニキビに関しては下手な応急処置をするよりも、
速やかな皮膚科への相談をおすすめします。

 

再発予防

ニキビを治療してせっかくキレイになっても、ニキビを作りやすい生活をしていてはすぐに元通りになってしまいす。


睡眠不足、ストレスは、ニキビの大きな原因です。

 

たっぷりと睡眠をとりストレスフリーな生活を心がけましょう。


乱れた食生活もニキビをできやすくします。とくに脂質、糖分、刺激物の摂り過ぎが問題です。

 

ピーナッツ、チョコレート、コーヒーなどは注意して一日の適量を守るようにしましょう。

 

また、皮膚に不必要な刺激を与えることもニキビの大敵です。とくに注意しなくてはいけないのがこすりすぎの洗顔です。


皮質を取り除こうと強い石鹸でゴシゴシこすって洗うようなことは絶対にやめましょう。


低刺激の洗顔料をしっかりと泡立てて、泡で汚れを優しく包み込むように洗います。

 

ニキビ知らずの生活は、少し気をつけるだけで誰でも実現できるものです。

とくに難しいものではないので、早速始めてみてはいかがでしょうか。