フケ

フケとは

「フケ」は、漢字で書くと「頭垢」となり、その正体はそのまま「頭皮の角質が剥がれ落ちたもの=垢」となります。フケは一般的に不潔なイメージが有るものですが、垢が誰にでも生じるのと同様に新陳代謝の一環として誰しも必ず生じるものです。

 

決して、不潔だからフケが生じるということではないのです。

ただし、美容や医学の観点から見ると、このフケが大量に生じることは、何らかの問題が生じているとみなされます。これは、新陳代謝などに問題が生じており、フケの大量発生以外にも何らかの症状を伴うことが多いです。

 

基本的に命にかかわるような病気ではないことがほとんどですが、本人にとってもそれを見る他人からしても決して快いものではありませんので、新宿や西新宿にお勤めやお住まいの方でフケの発生にお悩みの方は、お早めに当院皮膚科へとお越しください。


フケの原因

そんなフケが異常なレベルで発生する原因ですが、それには「フケの種類」を知ることも重要です。
 
フケには「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類があります。「乾性フケ」は文字通り乾いたフケであり、頭皮が乾燥していることが原因で生じます。「脂性フケ」も文字通り、脂分の多いフケであり、頭皮の皮脂量が多いことで発生するフケです。それぞれ詳しく解説していきます。

 

まずは「乾性フケ」です。

乾性フケが生じる大きな原因は「頭皮を洗いすぎている」ことです。「頭を洗う」というのは清潔なイメージがありますが、そもそも「洗う」というのは汚れを落とすだけでなく「余分な皮脂を落とす」という意味もあります。

 

もし、頭皮を洗いすぎてしまうと、要するに「頭皮にとって必要な皮脂」まで洗い流してしまうということになるのです。皮脂は皮膚の乾燥を防ぐために重要なのに、これを過剰に洗い流してしまうことで頭皮のバリア機能が低下し、乾燥することで乾性フケが大量に生じてしまうのです。

 

次に「脂性フケ」です。

脂性フケの原因は、まず「体質」の問題が挙げられます。それ以外だと「頭皮をきちんと洗えていない」もしくは「脂分の多い食生活」が挙げられます。乾性フケと比較すると、病的な原因以外で発生することが多いです。
 
それ以外にも「炎症性フケ」と呼ばれるものもあります。これは、頭皮が何らかの刺激を受けることで皮膚の新陳代謝が異常に機能し、頭皮の角質が次々と剥がれ落ちてフケを増やしてしまうパターンです。頭皮への刺激は、主に「シャンプー」や「カラーリング剤」のように、頭皮に使用する何らかの物品が肌質に合わない場合に生じることが多いです。


 

フケの症状

フケは、男女で症状の現れ方が異なり、一般的に女性の方が重症化しやすいとされています。

 

男性の症状

男性がフケに感染した場合、感染当初は皮膚の表面にちょっとひりひり感を感じる程度です。かゆみと感じることも多いです。1週間~2週間程度で、かゆみのある数ミリサイズの赤い発疹や水膨れが生じるようになります。さらに、水膨れが破れて潰瘍を形成します。

 

女性の症状

女性がフケに感染した場合、基本的な症状は男性と同じく、水膨れなどを引き起こします。問題なのは「強い排尿痛を伴うことが多い」ということです。尿道や膀胱への感染を起こしやすく、排尿時に強い痛みを訴えるケースが少なくありません。また、発熱を伴ったり、時には太もものリンパ節が腫れたりして、入院することもあります。

ただし、男女ともに全く自覚症状が無いこともあります。

 

この場合、初感染後に再発した際には症状を呈することがありますが、初感染時に症状が出た場合と比較して軽い症状で済むケースが多いです。前述の通り、体力が低下する等、患者さんの体の抵抗力が低下すると、ウイルスが活性化して再発してしまいます。


 

正しいフケ対策は?

フケそのものは新陳代謝の一環であるため問題ありませんが、異常に発生する場合は問題となりますので、きちんとした対策を行う必要があります。ここで重要なのは「フケのタイプを見極める」ということです。
 
もう少し具体的に解説すると、「どのような原因でフケが大量に生じているか」ということを、正確に把握することです。先ほど「乾性フケは頭皮の洗いすぎで頭皮が乾燥することが原因」と説明していますが、「フケが多い」となると「頭皮を洗わなくては」と思ってしまう方が多いです。しかし、乾燥した頭皮の、ただでさえ不足している皮脂をさらに洗い流してしまえば、頭皮の乾燥はさらに加速することになり、乾性フケの量を増やしてしまうことになります。
 
このように、発生しているフケの種類や原因をきちんと把握せずに対処しようとすると、逆効果になる対策を実施してしまうことも考えられます。また、意外な原因でフケが生じることもありますので、医療知識に乏しいと正しい対策を講じれない事も考えられます。新宿や西新宿にお住まい、もしくは新宿にお勤めの方でフケに悩んでいる方は、当院皮膚科で正しい対策を知り、フケに対応しましょう。