細菌性尿道炎
クラミジアと淋菌以外の細菌が原因の尿道炎で、非クラミジア性非淋菌性尿道炎や雑菌性尿道炎とも呼ばれます。
原因となる細菌はマイコプラズマ、ウレアプラズマ、ブドウ球菌などさまざまで、症状はクラミジア感染症と似ており、軽い場合が多く、感染者の多い性病の1つです。
症状
治療しないでいると、まれに精巣上体炎や前立腺炎、血精液症になることもあります。
実際に生じる症状の程度や、感染から発症までの時間(潜伏期間)については、感染した細菌の種類によって異なる部分もあります。一部の細菌は、クラミジアよりも潜伏期間が長いものもあり、時には感染から1ヶ月以上経過してから症状を呈することもあります。
治療法
1〜2週間程度の抗生剤の服用で症状は治まりますが、完治したかどうかは服薬終了後、2〜4週間後の再検査で陰性を確認することで判定します。
治癒したかどうかの判断は、尿検査で行います。外見的な特徴では治癒の判断ができないので、患者さん個人の判断で薬の服用を止めないようにしましょう。
場合によっては、慢性化する可能性もあります。処方した抗生物質で治りきらない場合は、抗生物質の種類を変えることもあります。
細菌性尿道炎の予防法
性行為を避けることで原因となる細菌の感染を未然に防ぐ事ができます。ただし、これはあくまでも「尿道炎の予防」であり、細菌感染を完全に防ぐことはできません。細菌性尿道炎の疑いがある場合、性行為をしないことが予防法の一つとなります。
パートナーも検査・治療を
受ける必要がある?
性病の一種という関係上、パートナーにも感染している可能性があります。
場合によっては、ご自身への感染源がパートナーである可能性もあります。
そのため、パートナーにも当院(男性のみ)やお近くの泌尿器科・婦人科・性病科を受診されることをオススメします。
性病に限った話ではありませんが、感染経路がはっきりとしている感染症の場合、パートナーや家族といった一定の関係にある人物にも感染している可能性があります。
その際、仮にパートナーや家族に目立った症状が無い場合でも、細菌性尿道炎は目立った症状が発生しないこともあるため、油断することはできません。
細菌性尿道炎は、特定のアクションをしない限り感染のリスクが少ないこともありますが、原因がはっきりしないこともあります。「感染しているかもしれない」と考えた時点で、お近くの泌尿器科や新宿駅前の当院泌尿器科を受診するようにしてください。仮に感染していたとしても、早めに治療を開始することができれば大事に至ること無く、早めに治りやすいといえます。
新宿駅前の当院では、新宿歌舞伎町などの歓楽街や、池袋や渋谷などの風俗店で感染した男性の方が多く訪れます。
病院へ行く前に
「検査キット」を使うという方法も
「忙しくて病院へ行く暇が無い」「そもそも、細菌性尿道炎なのかどうかはっきりしないから病院へ行く気が起こらない」という方もいらっしゃいます。
たしかに、泌尿器科や性病科というものはなかなか行く気にならないこともあり、細菌性尿道炎の症状がはっきりとしない場合は決心がつかないことも
あるのではないかと思います。
そういった場合は「検査キット」を利用するという選択肢もあります。検査キットの検査の精度が正確かどうかは不明な点もあります。検査キットを使用して、それを指定の住所まで発送することで、検査結果を手軽に入手することができます。
それによって細菌性尿道炎(クラミジアや淋病)やその他の性病の感染の検査結果が出るたら、本格的に泌尿器科や性病科を受診するという流れになります。