亀頭包皮炎/詳細

 

亀頭包皮炎の治療・診察

新宿駅前にある当院泌尿器科では亀頭包皮炎の治療も行っています。亀頭のみ包皮のみという場合もありますが、両方同時というパターンが圧倒的に多いことで知られています。

 

亀頭包皮炎は性感染症ではありますが、性交渉以外のルートでも感染するので注意が必要です。 表面上は治ったように見えてまだ菌が潜んでいることの多い病気で、あっという間に完治したというようなケースはまずありません。

 

潜伏期間は1日から1週間と幅があり、もし週に何日か複数の人と性交渉していると感染ルートを特定しにくくなってしまいます。そうならないためにも性行為には節度を持つことをおすすめします。一方、性行為以外で感染することもあり、子どもでも発症する可能性があるので要注意です。

 

亀頭包皮炎の原因と病例

性行為でも感染しますが、下着との摩擦、疲労などでできた小さな擦り傷から菌が侵入することでも発症します。

 

症状は雑菌由来とカンジダ由来では大きく異なります。雑菌が原因の時は、包皮が赤く腫れ、痛みとかゆみがあります。腫れがひどい場合には水ぶくれのようになることもあります。

 

カンジダはカビの一種ですが、赤くなった亀頭から包皮に白いカスがたまってかゆくなります。また、糖尿病や包茎でも亀頭包皮炎は起きやすくなっています。どちらも亀頭や包皮に最近が繁殖しやすい状態になっているためです。

 

亀頭包皮炎の治療方法

亀頭包皮炎の治療は細菌性かカンシダ性かによって治療方法が異なります。細菌性で赤みやかゆみがある時にはステロイド剤含有の塗り薬を使用します。もしくは抗生物質とステロイド剤を混合した塗り薬が使われることもあります。

カンジダ性では抗真菌剤の塗り薬を使います。 亀頭や包皮は粘膜が敏感な部位でもあるので、クリームよりも刺激が少ない軟膏の使用が多くなっています。かゆみも併発しているならばステロイド剤の塗り薬を使います。

 

抗真菌剤とステロイド剤をブレンドした混合薬が用いられることもあります。細菌性とカンジダ性が混在しているならば、抗生物質の飲み薬、抗真菌剤の塗り薬を併用することがほとんどです。いずれにしても薬の効果には個人差があります。同じ亀頭包皮炎でも誰かに効いた薬が別の誰かにも効くとは限らないのです。

 

治療薬

亀頭包皮炎の治療薬はバラエティ豊かです。細菌性亀頭包皮炎の治療ならば飲み薬も塗り薬も抗生物質が使用されます。

 

細菌性亀頭包皮炎ならばオゼックス、フロモックス、クラビット、クラリスなどの抗生物質の飲み薬、フシジンレオ、クロマイPなどの抗生物質の塗り薬、グリメシン、キンダベート、ロコイドなどのステロイド含有塗り薬が使われます。

 

カンジダ性亀頭包皮炎ならばアスタット軟膏といった抗真菌剤の塗り薬、グリメサゾン、キンダベート、ロコイドといったステロイド含有塗り薬が使用されます。真菌性とカンシダ性の混合型の亀頭性包皮炎では飲み薬はオゼックス、フロモックス、クラビット、クラリス、塗り薬はフシジンレオ、クロマイP、アスタット軟膏、グリメサゾン、キンダベートなどが使われています。

 

費用

検査の結果、亀頭性包皮炎と診断されれば保険内で治療することができます。

 

具体的な金額は、3割負担として診察料・培養検査まで含めて合計2500円前後は必要な計算になります。それとは別で薬代は1週間で2000円ほどかかります。最初のうちは1週間に1度は通わなくてはいけないので、合算すればけっして安くはない金額かもしれません。

 

しかし、ある一定期間は必ず通院しなければ再発の危険が高まりかえって費用がかさむので要注意です。 さらにリーズナブルに治療費を抑えたいならばジェネリック医薬品を選択するのもひとつの方法です。いずれにしても亀頭包皮炎早めに受診するほど短期間で治療が終了するというデータもあります。

 

清潔さを意識しましょう

亀頭包皮炎では患部を清潔に保つことが非常に重要です。かといって石鹸で強くこすりすぎると症状が悪化してしまうこともあるので注意しなければいけません。石鹸では必要な皮脂まで取れすぎてしまい、皮膚をバリアするものが何もなくなってしまうためかえって炎症を起こしやすくなります。

 

石鹸の類は使用せずに、ぬるま湯で軽く洗うようにしましょう。強い刺激はできるだけ与えないよういすることがポイントです。肌本来のバリア機能をそこなうことなく清潔を保つようにしなければいけないのです。

 

お風呂やシャワーの後に使用するタオルは清潔を保ち、感染防止のためにも共有ではなく個人で使用するようにしてください。