風邪の原因とそれそれの治し方(風邪・治し方)
一口に風邪と言っても、症状も違えば治し方も違います。ではどのようなパターンの時にどのように対処すればいいのかまとめてみましょう。
そもそも風邪の定義は?
風邪の正式名称は「感冒」と言います。さまざまな定義があるようですが、一般的には、上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。ウイルスが粘膜から感染し、くしゃみ、鼻づまり、のどの痛みなどの症状が現れます。風邪を治す薬はないと言われていて、症状を和らげることが風邪の治療法であると言えます。
風邪をこじらすとは?
風邪によって弱まった上気道(鼻やのど)の粘膜に細菌が感染して、二次的な症状を引き起こすことをいいます。そうなった場合、抗生物質での治療が必要となるため、適切な医療機関にかかり診察を受けることをお勧めします。そうなる前に、風邪をひいたら速やかに対処する必要があるのです。
鼻水の原因と対処法
風邪のウイルスはまず鼻やのどから入ります。その菌が粘膜に付着し、炎症を起こして鼻づまりになったり、菌を外に出そうとして鼻水がでたりします。風邪をひいた時の鼻水の色や粘着が風邪の経過時間に大きく関係していることをご存知でしょうか?風邪のひき始めは、無色透明のさらっとした鼻水で、ひどくなると黄色がかった粘り気のある鼻水がでてきます。後者の場合は特に注意して、十分な休養を取る必要があります。原因が風邪であることが明確であれば、風邪薬が効果的です。またそれと同時に、十分な睡眠や栄養バランスの取れた食事をとることも大切になってきます。鼻水には細菌が混じっていますので、すすらずにしっかりと鼻をかみましょう。またこの際、強くかみすぎると中耳炎などの原因になりかねないので、片方ずつ、少しずつかむことも注意してみてください。
症状が長く続く場合は、二次感染の疑いもありますので速やかに病院を受診しましょう。
のどの痛みの原因と対処法
のどが痛いと感じたら、初期風邪のスタートサインといえます。のどの痛みを引き起こす原因も、声の出し過ぎやお酒やたばこのせいなど様々ですが、風邪である場合大きな原因の一つは空気の乾燥です。理由は大きく分けて2つ、乾燥によって飛散率があがるため、飛沫感染が起こりやすくなるということと、のどの乾燥によって細菌やウイルスが付着しやすくなるということです。
事前に防ぐためには乾燥を防げばいいのです。いくつか方法をご紹介します。まず一つ目は、加湿器の利用です。ただ、加湿しすぎると部屋のカビの原因になったりするので注意しましょう。加湿器がない場合は、バケツやボウルに水を入れたり、バスタオルを濡らしてほしてくことも効果的といえるでしょう。2つ目はうがいです。これは一番大事といっても過言でもありません。うがいによって、乾燥したのどに直接的に潤いを与えたり、付着した菌を殺菌することもできます。
のどに痛みを感じたら、のどの周りを温めたり、うがいをこまめに行うこと。また、刺激のある飲み物は避け、水や白湯を飲むように心がけてみてください。