ヒノキ花粉症
ヒノキ花粉症とは
ヒノキ花粉症とはヒノキの花粉によって起こる花粉症であり、4月頃にピークを迎える花粉症です。
スギ花粉に対しても花粉症がある場合、スギの花粉とシーズンが重複することもあるため、症状が強く出てしまいやすいことが特徴です。
新宿周辺や西新宿の都会でもヒノキ花粉症で悩まれている方が多くおり当院内科(耳鼻科)にご来院されます。
特に4月になるとヒノキ花粉症の患者さんが多くみられるようになります。
ヒノキ花粉は晴れた日に多く飛散する花粉であり、近年増加傾向にある花粉症でもあります。
ヒノキ花粉症の症状
ヒノキの花粉が目の粘膜や鼻の粘膜に付着するとアレルギー反応が引き起こされ、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみの4大症状がみられます。
他にも喉の粘膜に付着すると喉の痛みが見られたリ、喉の粘膜が腫れあがり息苦しさを引き起こすこともあります。
ヒノキ花粉症の歴史
ヒノキ花粉症は1960年頃まではあまりみられない花粉症でした。
しかし、木材の需要が増えたことによってヒノキの植林が進み、ヒノキの花粉症もそれに伴って増加していったとしています。
平成10年までは1年おきに花粉の飛散量は増加していたものの以降は毎年ヒノキ花粉の飛散量は増加しており、特に西日本で飛散量が増加傾向にあります。
現在ヒノキの人工林の面積は260万haで日本の森林面積の10%を占めており、今後もヒノキ花粉症の患者は増加する傾向にあると考えられています。
ヒノキ花粉の診断
花粉症は基本的に問診と症状で診断が行われます。
ヒノキ花粉症であるかどうかを診断する場合には血液検査でIgE抗体を調べて診断を行います。
ヒノキ花粉症の治療
ヒノキ花粉症の治療は対処療法と根治療法に分かれます。
対処療法では主に点眼薬、点鼻薬、内服薬を使用し体内で増えているアレルギーの細胞を抑えたり、アレルギーの細胞から症状の原因となる化学伝達物質が放出されるのを制限したりヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質が神経や血管に作用するのをブロックして症状を緩和させます。
また、レーザーを使用して鼻の粘膜を委縮させ、花粉を感知させないようにする治療法もあります。
根治療法では舌下免疫療法、ヒノキ花粉の除去と回避、アレルゲン免疫療法(減感作療法)を行います。
医療機関によって行っていない治療もあるため、一度事前に確認するようにしましょう。