咽頭痛

咽頭痛の治療・診察

咽頭痛とは?

咽頭炎(いんとうつう)とは、咽頭に発生した炎症のことです。咽頭は、鼻腔や口腔の奥にある部分のことです。咽頭炎にも幾つかの種類がありますが、大別すると「急性咽頭炎」「慢性咽頭炎」に分類することができます。

 

急性咽頭炎

急性咽頭炎は、一般的にウイルス感染を原因としている咽頭炎で、1週間以内で回復するケースが多いです。
 
急性咽頭炎で見られる症状は、「のどの違和感や痛み」が主な症状です。また、それらの症状によって「嚥下障害」(食べ物を飲み込みにくくなる症状)を引き起こすことがあります。それ以外にも、発熱や頭痛、倦怠感や咳などの風邪と同じ症状を呈することもあります。一般的には、急性咽頭炎は、風邪の中でも、のどの炎症中心の風邪です。
 
実際、急性咽頭炎の原因の多くは、ライノウイルスなどのウイルス感染です。成人の急性咽頭炎の発症患者のうち、約9割はウイルス感染を原因として急性咽頭炎を発症しています。ただし、ウイルスの他にも「溶連菌」などの細菌感染を原因としている場合もあります。
 
急性咽頭炎の治療法ですが、ウイルスが原因で咽頭炎を引き起こしている場合は消炎剤や解熱剤などを使用して安静にするという対症療法が基本となります。急性咽頭炎は数週間で自然治癒することが多いのですが、ウイルス性なので感染性が有り、家族や近しい人に感染します。また、ウイルス性ではない場合や特殊な感染症を原因としている場合も注意が必要で、原因に合った治療を実行することが重要です。


 

慢性咽頭炎

慢性咽頭炎(まんせいいんとうえん)は、急性咽頭炎とは異なり数週間経過しても症状が回復しないタイプの咽頭炎です。時に「悪性腫瘍」との鑑別が必要になるケースもあります。必要があれば、設備の整った耳鼻咽喉科でファイバー検査をするように、ご紹介することもあります。
新宿や西新宿にお住まいの方で長期にわたるのどの痛みを訴える場合は、お早めに当院内科を受診してください。
 
慢性咽頭炎で見られる症状は、基本的に急性咽頭炎と同じもので、のどの痛みや違和感が主な症状です。ですが、ウイルス性ではない咽頭炎の場合もあり、その場合発熱などの風邪の症状は見られません。咳や声の変化など、のどやその周囲に関係する症状がほとんどです。
 
慢性咽頭炎の詳しい原因ですが、生活習慣や大気汚染などの外的要因などを原因としているケースが多いです。また、アレルギーを原因としていることも有り、継続して慢性咽頭炎の原因となっている環境に晒され続けることで症状が悪化したり、別の病気の原因になる可能性も否定できません。新宿や西新宿にお住まい、お勤めの方で慢性的にのどの痛みを訴える方は、お早めに当院内科の受診をご検討ください。
 
慢性咽頭炎の治療は、まず可能な限りのどを保湿し、のどへの刺激を避けることが重要です。これによって症状の緩和を行い、原因の特定とその対処に移ります。飲酒・喫煙の習慣があればそれらを控え、マスクの着用や加湿器の使用など、のどを外気にさらして乾燥しないようにします。アレルギーを原因としている場合は抗アレルギー薬を、そうでない場合は消炎剤を使用して症状を抑えることもあります。

 

咽頭炎の予防

咽頭炎を予防する方法としては「免疫力を高める」ということが挙げられます。咽頭炎の原因になりやすいウイルスや細菌に対して、日常的に免疫力を高めることを意識しておけば、目立った症状が出る前にウイルスや細菌を撃退することができます。
 
また、マスクを着用したり、飲酒や喫煙の習慣を見直すなど、日常生活において簡単に実行できる方法で咽頭炎を予防することもできます。100%、咽頭炎を予防することは難しいですが、仮に感染しても激しい症状を呈することが少なく、簡単に治療できることも多いです。