尿路感染症

尿路感染症とは

尿路感染症とは膀胱から尿道までの尿が排泄される道である尿路で起こった感染症のことを言います。男性よりも尿道の短い女性がかかりやすいことが特徴で男性の約50倍かかりやすいとされています。

尿路感染症の原因

本来、膀胱から尿道に至る尿路は無菌であり菌はいません。しかし、何かしらの理由によってこの尿路に菌が侵入してしまうことで炎症を起こし、尿路感染症となります。尿路感染症の原因菌は大腸菌に由来するものとされており、尿道開口部から菌が侵入して感染します。

急性単純性尿路感染症では約80%、慢性腹財津性尿路感染症では約30%が大腸菌の感染によるものとされています。他にも尿道の近くに住み着いてる細菌が侵入することによって感染するとされています。真菌やウイルスなどの侵入も尿路感染症の原因となるとされています。

尿路感染症の症状

尿路感染症は上部尿路感染症か、下部尿路感染症かによって症状が異なります。上部尿路感染症は尿道、膀胱の感染症で膀胱炎が該当します。その症状は下腹部の不快感、排尿時の痛み、残尿感、頻尿、尿が濁る尿混濁が見られ、病状が進んでいると血尿が見られることもあります。一方、上部尿路感染症は尿管、腎盂、腎臓の感染症で、腎盂腎炎などが該当します。その症状は腎臓の痛み、38℃以上の発熱で、こちらも病状が進んでいると血尿が見られることがあります。

尿路感染症の治療方法

尿路感染の治療は、感染源となる菌を殺すための抗菌薬を投薬して治療を行います。下部尿路感染症の場合は飲み薬での治療となり、外来での治療が原則となりますが、上部尿路感染症の場合は腎臓の血流にのって全身に細菌が回ることで命の危険もでてくることから入院して点滴で治療を行うことがあります。下部尿路感染症で3日ほど、上部尿路感染症で7~14日ほど抗菌薬を使用することで快方へ向かいます。

尿路感染症の検査

尿路感染症の検査は上部尿路感染と下部尿路感染で微妙に検査が異なります。下部尿路感染は尿検査で診断が確定されることが一般的です。上部尿路感染では血液検査、超音波検査、CT検査、レントゲン、造影検査などを行って診断を確定させます。

尿路感染症の保険診療

尿路感染症の治療は保険診療内で診療を行うことができます。特に上部尿路感染症は入院を余儀なくされる場合もあり、その場合、かなりの額がかかってしまいます。新宿周辺には尿路感染症でお悩みの方が多いですが、保険適応の症状がある場合、当院泌尿器科では保険診療で治療を行っております。新宿駅西口から徒歩1分の場所に当院泌尿器科はございますので、膀胱炎が疑われる方はお気軽にご来院くださいませ。なお、腎盂腎炎が疑われる方は精密検査可能な総合病院泌尿器科をご受診ください。