新宿駅前の当院内科では高血圧の治療も行っています。高血圧とは血圧測定で最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の状態のことです。正常な血圧の最高血圧が120mg未満、最低血圧が80mmHg未満にくらべるとかなり違うことがわかります。
高血圧というのはこれといった自覚症状はあまりありません。しかし、そのまま放置していると圧力を加え続けられた血管は損傷してしまいます。やがて心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患を引き起こしてしまう可能性が非常に高まります。
定期的に血圧を測定し、もし高血圧ならばしかるべき治療をする。そういったことの地道な繰り返しで、いくつになっても自立した質の高い生活を続けることができるようになるのです。自覚症状のほとんどない高血圧だからこそ測定が非常に大事です。
■高血圧の原因
高血圧は多様な原因があるといわれていますが、ほとんどの場合が原因不明です。
そういった原因のわからない高血圧を本態性高血圧といいますが、日本人の高血圧のほとんどがこの本態性高血圧です。 高血圧が多い家系というものがあるので、何らかの遺伝要因もあると考えられていますが証明されたわけではありません。しかし、身内に高血圧の人が多いのであれば用心に越したことはありません。
また、生活習慣も高血圧の引き金であることはおそらく間違いありません。塩分や脂肪の摂り過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、喫煙、運動不足などはいずれも血圧を上昇させるので、くれぐれも注意してほどほどにするようにしましょう。 いずれにしても高血圧は初期治療がカギです。定期検診などを随時受けて、血圧の状態を正しく把握しておくようにしたいところです。
高血圧にははっきりした自覚がありません。そのため、自分ではあまり気がつかず、職場の健康診断などで指摘されて自覚することが多いようです。しかし「高血圧ぎみ」というような状態では放置してしまう人も少なくありません。
しかし、高血圧を放置しているとやがて動脈硬化になり、狭心症や心筋梗塞のような心疾患、脳卒中や脳梗塞などの脳疾患に進んでしまうことはけっしてめずらしい話ではありません。動脈硬化はまさに諸悪の根源なのです。 そこまで重篤な病に陥らなくても、たとえごく初期でも何らかの異変を感じたら受診するようにしましょう。
必ずしもあるとは限りませんが、肩こり、頭重感、動悸などのサインを感じたら、早めにクリニックに相談することをおすすめします。
高血圧の検査は血圧計を用います。まず、高血圧の基準値を超えていないかどうかを確認します。次に高血圧によって引き起こされる可能性のある疾患を患っていないか、血液検査などを利用して確認していきます。 血圧はその値によって至適血圧、正常血圧、正常高血圧、高血圧に分類されています。この中の高血圧に定義されるのが最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上の値なのです。
しかし、人間の血圧は変動します。日によって異なりますし、白衣高血圧といって病院で医師に測定されると緊張して本当の値よりも高めに出てしまうこともあります。したがって、血圧を測る際には1回で終了するのではなく、数回にわけて測定して平均値を出すようにすればより正確といえるでしょう。
高血圧は非常に合併症を引き起こしやすい疾患です。高血圧のままで放置していることは、血流の大きな圧力に血管が対抗を続けているような状態です。血管の壁はだんだん硬く柔軟性をなくしていきます。そのような状態を動脈硬化というのです。
動脈硬化はさまざまな病気の元になっています。心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳卒中など、自立した生活を送るのが難しくなってしまうような疾患をとくに引き起こします。これらの病気はこれという自覚もなく、ある日突然倒れて発症するという非常に過酷な病です。 そのような大病にかからないためにも、初期の段階できっちり治療しておくことも大切です。もし、いつもと違うふわふわした感じがあったなら、それは高血圧の前触れかもしれません。早めに治療しておくことをおすすめします。
高血圧の治療のゴールは、血圧を正常値に戻すことです。リスク管理をしながら治療計画を立てていくのが一般的で、薬物療法、食事療法、運動療法を組み合わせて治療します。 まず、薬物療法は降圧剤を服用し、血圧を下げる方法が一般的です。
患者さんの症状や体質を見ながら薬の種類を選びます。 食事療法は減塩と減量を行い、血圧が上がらないような食生活を心掛ける方法です。食塩の代わりにレモンや酢の物を食べ、薄い味に慣れるようにしましょう。 運動療法は、ウォーキングやジョギングといった有酸素運動を生活に取り入れます。定期的な習慣にすることが大切で、30分から1時間程度実施します。毎日行うのが理想ですが、難しい方は一日おきのペースでもかまいません。
高血圧に自分で気がついて自ら病院に足を運ぶことができる人はまれです。だいたいが自覚症状もなく、職場等の定期検診ではじめて高血圧と告げられることも多々あります。 血圧を正常値に戻す治療は薬物療法、運動療法、食事療法が用いられます。3つすべてを行うこともありますし、初期段階ならば薬物療法と運動療法のみというパターンもあります。
薬物療法で使用される薬にはさまざまなものがあります。高血圧の程度や他の持病とのかねあいなどから、ピッタリの薬を探します。 高血圧の程度によっては食事療法と運動療法だけで治癒してしまうこともあります。しかし、栄養バランスの整った食事を決まった時間にとり、ウォーキングのような適度な有酸素運動を続けるというのはなかなか大変です。
高血圧の治療に必要な費用はどれぐらいなのでしょうか。3割負担として初診料+診察料+1か月分の薬代でに3000円前後です。高血圧の治療は一度ではおわりません。 仮にここに心筋梗塞、脳卒中などの合併症が加わったら、さらに出費がかさみます。
初期に治療を行って完治させておけば、そんな合併症に至ることもまずないわけです。 高血圧の治療に必要な薬はひとりひとり違います。なかには大変高価な薬になってしまう人もいますし、よりリーズナブルな薬が良いと思うならばジェネリック医薬品を利用してみるのもひとつの方法です。
高血圧が日常で注意しなければいけないのはまず、まず食塩の摂り過ぎに注意するという点です。食塩を摂取しすぎると血液中にナトリウムが増えすぎ、それにともなって血圧が上昇してしまうのです。また、高カロリーの食事やアルコールはできるだけ避けます。いずれも血管に負担がかかる肥満化への道につながっているからです。