性病とは性感染症とも言い、性行為による感染する病気の総称です。
症状が出にくいものもあるため、感染して気づかないでいると、知らない間に体がむしばまれていきます。代表的なものに、クラミジア、淋病、HIV、梅毒、性器ヘルペス、コンジローマ、カンジダなどがあります。
性病は自然発生するものではなく、性行為により感染します。
性病に感染している人の精液、膣分泌液、血液、患部組織などに性病の原因となる細菌やウィルスが含まれています。
それら以外にも、皮膚にイボやしこりができるなど、さまざまな症状があります。
最近では自覚症状が出にくい病気も増えてきているので、おかしいと思ったら早めに受診することが大切です。
治療法は病気によってさまざまですが、予防するには性行為時に避妊具をつけることが大切です。避妊具で予防できない性病もありますが、一番現実的で確実な方法と考えられています。
性病は感染直後は症状がみられないということが多く、時間が経つにつれて症状が現れます。
また、性病の中には性行為をしたなど性病と思わしきエピソードが無ければ診断をすることが難しい場合もあります。
正しい診断を行うためにも思い当たる行動がある場合にはその旨を伝えて頂けると診断につながりやすくなります。
また、治療を行い一度完治させても、性交渉のパートナーが性病に感染していた場合には再感染を起こすこともあるため注意が必要です。
性病の予防方法は避妊具を装着するなどして粘膜に直接触れないようにすることです。
自分だけでなく性交渉のパートナーも性感染症にかかっていないかどうかチェックすることで自分への感染を間接的に予防することもできます。
性病はかなり昔からある病気とされており、紀元前1550年頃にまでさかのぼるとされています。
最も古い性病が淋病であり古代エジプト時代から、続いて梅毒が1400年代、カンジダが1800年代となっていますが、正確な年代は不明ではあります。
梅毒に関しては治療薬であるペニシリンが発明されて以降、患者数は激減しましたが、2011年以降患者数は再び増加傾向となっています。
また、1990年以降より性病ではなく性感染症と呼ぶことが多くなっています。
性病の検査は尿を採取する、うがい液でうがいをする、採血して血液を採取するをなど疑わしい性病に合わせた検査が行われます。
性病の治療は疑わせる症状があれば、保険診療内で治療を行うことができます。
保険診療で受診される際には必ず保険証を持参されることをおすすめします。
しかし、性病にかかっている気がするので検査をしたいなど症状が出現していない場合には保険適用外での検査になります。