新宿駅前にある当院泌尿器科ではコンジロームの治療も行っています。コンジロームまたは尖形コンジロームともいわれるこの病気は近年増加傾向にあり、10代から20代前半という若い世代の感染が多いことが特徴です。
また、少しの刺激でできた擦り傷でもコンジロームは侵入し繁殖します。 若いうちは性病で病院を訪れるのは躊躇いもあるかもしれませんが、当院は内科、皮膚科なども併設していていわゆる性病科という雰囲気ではないので安心して診察を受けることもできます。
コンジロームはヒトパピローマウイルスが皮膚や粘膜上の小さな傷から侵入することで感染します。ヒトパピローマウイルスには100種類以上のタイプがありますが、その中でもコンジロームを起こす6型や11型は宿主の皮膚や粘膜から離れたらすぐに死んでしまいます。
皮膚や粘膜を直接擦り合わせている人から人へ移り住んで生きのびているということになりますが、それは性交渉に他なりません。
男性のコンジロームの治療法は凍結療法と投薬がメインになります。凍結療法は液体窒素で凍らせた綿棒をイボに接触させてコンジロームを死滅させるという方法です。凍結療法直後は痛みや水ぶくれが生じることもありますが問題ありません。症状の程度にもよりますが、だいたい1~2週間ごとに何度か通う必要があります。
まれに自然治癒することもありますが、放置した分だけ治療期間がのびるケースの方が圧倒的に多いようです。おかしな兆候を発見したら早めに受診しましょう。
男性のコンジロームの治療に必要な費用は、凍結療法を行った場合は3割負担で約2000円ほどになります。
1回あたりの治療費は薬代も含めて2000円から3000円というところです。数週間から数カ月にわたって治療を続けなければいけない病気なので、必要な費用は1回あたりの治療費を合算したものになります。
とても再発しやすいので、治すと決めた時には徹底的に予算を投入して完全に治した方が結局は安上がりなのです。
男性のコンジロームは気が付きにくいところが厄介です。最初にできるイボは1mm単位のとても小さなもので触ってもあまりツブツブを感じません。だんだん大きくなってきて顆粒状になったところでいよいよ大変だと気づく人は多いようです。 多少のかゆみを感じることもありますが、ほとんどの場合これといった自覚症状はありません。
コンジロームと間違えやすい病気として陰茎真珠様小丘疹、フォアダイスがあります。これらはコンジローマとは違ってとくに心配な病気由来ではありません。コンジローマの治療ではイボを破壊して除去することはできますが、必ずしもウイルスを根絶できるわけではありません。イボがなくなってもウイルスは残っていて半年から1年後に再発することもあるので注意しましょう。