花粉症の原因となるものは針葉樹の【スギ】や【ヒノキ】だけではありません。
他にも、カバノキ科の【ハンノキ】や【シラカバ】、イネ科の【カモガヤ】や【オオアワガエリ】、キク科の【ブラクサ】や【ヨモギ】と多種類あります。
最も日本人で多いと言われているのはスギ花粉症と言われており、その数は2,500万人以上が患っていると言われています。主な発症時期としては2月から4月とスギ花粉が飛散する時期に患者が急増するのが特徴です。
また、海外から移住してきた外国人がスギ花粉症を患うという話をよく聞きますが、その原因としては海外、ヨーロッパ等ではスギ花粉症を患う根本的な原因になるスギ自体が分布してないため、影響を受けることが殆どないというのがあります。
スギ花粉症等を患う地域としては日本含めた一部アジア地域となっているため、海外等の場合はスギ花粉症よりもイネ科の花粉症やブタクサ花粉症など別の花粉症を患うケースの方が一般的になります。
住んでいる地域や環境によって花粉症のアレルギーは違うため、正確な治療を行っていくためにも最初にアレルギー検査を行い的確な処置を行うことで症状を抑えることが出来ます。
・カバノキ科(ハンノキ花粉等) 1月~4月
・針葉樹(スギ花粉等) 2月~4月
・イネ科(カモガヤ花粉等) 4月~8月
・キク科(ブタクサ花粉等) 8月~12月
現在、日本人の花粉症患者は年々増加の傾向があると言われています。
その主な原因としては昭和中期に建築材料として植林されていたスギが成長し花粉を多く付けるようになった事があります。更に建築材料としてスギを利用する事が少なくなった事もあり伐採等の手入れもされなくなってしまい、花粉の飛散量が増えていることと考えられています。
日本人で最も多いと言われているスギ花粉の花粉症を患う原因としては何点かあります。
症状が表れる簡単な仕組みをお伝えすると、外敵を捕えたりする役目の抗体が体内に侵入した抗原を感知します。
その抗原を感知した抗体から細胞が情報を受け取りくしゃみや鼻水の原因となるヒスタミン等の物質を放出するためアレルギー反応が起こり、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ等の花粉症特有の症状が引き起こります。
例えば、高タンパク質なもの(肉・乳製品・魚介類・豆類・イモ類・白米等)を摂取することが増えたためアレルギー反応が出やすくなりました。
また、ストレス等にも花粉症は影響すると言われています。花粉症だけではないですが、アレルギー症状等は自律神経とも深く関わりがあると言われてており、ストレスにより自律神経が乱れている人が増えたため花粉症の症状が起こりやすくなったとも考えられます。
その他にも車の排気ガスの中にある微粒子等もアレルギー症状を起こしやすくしているとも考えられています。
花粉症の症状は一般的にくしゃみ・鼻水・目のかゆみが挙げられますが、集中力の低下・倦怠感・熱等も花粉症の症状として感じることがあります。
その他にもイライラする事やだるさ、首の上からを対象に皮膚のかゆみを感じる人もいます。
かゆみ等の症状以外は一般的な風邪の症状と類似している点があるため、花粉症のアレルギー反応を引き起こした際には風邪と誤解されることがありますが、風邪との違いとしては1週間程度で風邪は治りますが花粉症は花粉自体が飛散している間は上記の症状が永続的に続きます。
また、花粉症と風邪の場合は鼻水の種類も変わってきます。風邪等の場合はねっとりした鼻水になりますが花粉症の場合はさらさらとした水っぽい鼻水になるのが分かりやすい違いとして挙げられます。
・雨が続いた翌日の晴天時
・雨が降らず乾燥した日
・風邪が強く吹いている晴天時
予防法としては花粉が飛散するピーク時間、お昼頃から15時までの外出等を避ける事や、マスクやメガネ等を着用し、花粉が体内に侵入するのを最小限にする必要があります。その他にも、花粉は衣服や髪に付着しやいため注意が必要となります。
屋内に入っても花粉症の症状が治まらない場合は上記が理由だと考えられるため、屋内に入る前に髪や衣服に付着した花粉を払うなどをして予防をしていきましょう。また、手洗いやうがいも効果的です。目に入ってしまっている花粉は目薬等を使うことで涙と一緒に流れ落ちて効果的なため試してみましょう。
で花粉症とはいったいどんな病気なのでしょうか。花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。
季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。アレルギー性鼻炎は、原因物質(アレルゲン)の種類によって2つに分類されます。
症状的に内科と耳鼻科のどちらの科を選べばよいのかわからないこともあると思います。
一般的には、内科、アレルギー科、耳鼻科(耳鼻咽喉科)、皮膚科、眼科などを標榜する病院が適しています。
花粉症の治療方法として広く一般的に知られているのが内服薬や点鼻薬・目薬があります。内服薬の場合は花粉症のアレルギー反応を引き起こすヒスタミンの放出を抑える成分が入っているため症状が緩和します。
点鼻薬・目薬等は鼻水は鼻づまりの症状を抑えるために非常に効果的なことと眠気を催す効果が少ないため仕事中等も不快感なく使用が出来ます。目薬に関しても同様でかゆみ等を抑えるのに効果的です。
鼻水を抑える抗アレルギー剤の飲み薬(アレグラ、アレロック、ジルテック、アレジオン、ザイザル、エバステルなど)や点鼻薬(アラミスト、ナゾネックスなど)、目のかゆみを抑える点眼薬(パタノール、リボスチンなど)などを使用します。眠くなりにくい花粉症薬も処方しております。
抜本的な治療法として認知され始めてきたものとしては減感作療法というのがあります。花粉症の原因となる抗原に対して人為的に抗原がアレルギー反応を引き起こす抗原にならないようにするという一種のインフルエンザの予防注射のような予防接種です。
この治療法は、花粉症は完治が難しいと言われている中で、現在唯一完治治療が見込める方法として期待がされていますが、効果が見込めるまでには数年もかかる事と完全に花粉症が治る人も6割以下となっているため、今後の改善・改良が期待される治療法となっています。
毎シーズン必ず花粉症を患い辛い生活を強いられる方に、当院では予約なしでも花粉症の抑えるための処方箋をお出ししています。
新宿駅や西新宿駅からも徒歩1、2分と利便性があり夜も19時まで診察を行っています。
新宿の耳鼻科・耳鼻咽喉科クリニックとして一人でも多くの花粉症で苦しんでいる方のために当院は尽力していきます。